素朴な農夫マーク



運命 噂(呪い)、魔法の武器(鏡の盾)
縁故 家族3、盾5
年齢 18才

<能力値>
体格07/02筋力13/04
反応09/03知性06/02
意志10/03社交09/03
生命力 20 精神力 16
行動値 13 縁故 14

<防具>
なし

<技能>
夢歩き1、交易語1、木工1、石工2、歌1
生物知識(人間1、植物4、動物1)
農業知識1
<所有物>
装備:一般服、短剣2本、棍棒2本
所持金:銀貨100枚

<戦闘・武器技能>      
技能名 技+修= 判定値 効果防御硬度
回避1+0=1
格闘2+0=0打
短剣1+0=10
棍棒1+2=0打
鏡の盾5+10=15特殊特殊


<解説>
 彼の家は村一番の豪農であり、代々鏡を表面に貼り付けた盾が伝わっています。鏡にまつわる伝承は失われて久しく、ただ鏡そのものだけがマークの家にはあります。この古ぼけた鏡には時折何者かの人影がうつるといわれており、実際に幾度かマークもそれを目撃しています。
 それゆえに彼の村ではこの鏡には呪いがかかっているという噂があり、いろいろとつらい目にあってきました。
 ある時彼の弟が傷だらけになって帰ってきました。村の子供達にいじめられたのです。
 「なんで僕がこんな目に会うの?なんでうちは呪われてるってみんな言うの?何であんな鏡が家にあるの?」弟の問いに彼は答えることが出来ませんでした。

 次の朝彼は鏡を持ち家を出ました。なぜこの鏡が家にあるのか?なぜ弟があんな目に会わなければならないのか?それらを彼は調べようと思ったのです。割ってしまおうかとも考えましたが、災いの種になるかもしれないと、それは思いとどまりました。
 幸い彼の村の近くには大きな都市があります。もしかしたら何かわかるかもしれません。

 鏡の盾の能力は単純化のため「射撃武器(呪文含む)を反射する」とのみ設定します。盾の判定値は15(技能5、縁故5、修正5)です。また鏡の持つ属性として真実を映し出す、ということがあり、しばしば所有者を夢歩きに導きます(ちなみに、初期状態ではキャラクターは盾の能力を知りません)。
 マ−クはは良い意味でも悪い意味でも「素朴」というキーワードであらわされるキャラクターといえるでしょう。このキャラクターは基本的に「善人」なのです。
 運命について補足しておきます。本来魔法の武器という運命は予言系の運命であり、武器を手に入れると同時に運命は新しいものへと転化する、と規定されています。このシナリオでは盾の本来の力についてPCが知ると同時に、この運命は消滅し、新しい運命へと転化します。新しい運命についてはマスターから指示が有ります。
 このキャラクターはある面もっとも扱いが難しいキャラクターであると同時に、最も扱いやすいキャラクターです。つまり、活躍できなくてもセッションにさほど影響はないPCですが、セッションを面白くする可能性を最も持っているPCでもあります。このキャラクターに要求されるのは、他のPCを精神的に援助する事です。ショーンのような少年系のキャラクターには保護者的に、ルードやケインといった精神的に不安定なPCには良き助言役として関わってください。その為のツールとして鏡が有ります。鏡はこれらのキャラの内面をこのPCに知らせます。場に居るだけでこのキャラクターはストーリーの中核に絡む事が出来ます。
 家族への3の縁故はこのキャラクターの精神的な安定さを示しています。村に帰れば愛する家族と誇りをもって行える仕事があるという事実が、このキャラの心の支えになっています。また、呪いについての様々な流言庇護がこのキャラに弱者の痛みとはなにか?ということを教えています。この2つをもとに他のキャラのサポートにまわれたとき、このPCの魅力が最大限に発揮できるでしょう。