深淵の特徴的なルールとして「運命」が存在します。このルールはランダムでPCの設定に深みを与えてくれる非常に良いルールなのですが、ランダムゆえに常に魅力的なものを生み出すとは限らないという側面も存在します。この記事では運命の組み合わせによる設定の妙を追及してみました。以下のリストは面白そうな運命の組み合わせ集です。91種類存在しますので通常の運命決定時にこれで代用してみたり、あるいは構造型のシナリオを書く際のインスピレーションの源にしたりと、色々の用途にお使いください。
なお、筆者のお気に入りは21、36、45、55、73等です。
01−[01:呪われた魔剣]+[75:呪われた出自]
生まれついての病弱さゆえ、魔剣の能力なしでは歩くこともできません。魔剣が引き寄せる悲劇のたびに魔剣を捨ててしまうことを考えるのですが、もとの体に戻るのが恐ろしく踏ん切りがつかずにいます。
※:魔剣によって引き起こされた過去の惨劇を設定する事
02−[01:呪われた魔剣]+[29:誓いの言葉]
郷里に大切な人(配偶者、婚約者、家族等)を残しており、彼らに再会する事を夢見ています。彼らを魔剣によって傷つけぬよう、郷里を出ました。魔剣の運命から解き放たれるために放浪しています。
※:魔剣を得た経緯を設定する事
※:魔剣の目的について、GMに相談する事
03−[01:呪われた魔剣]+[59:故郷を失った]
強大な敵に故郷を滅ぼされました。復讐のために魔剣を手に入れ、それを実行する機をうかがっています。
※:魔剣を得た経緯を設定する事
※:敵について設定する事
04−[01:呪われた魔剣]+[31:幻視]
あなたはかって魔剣に支配され大切な人を死に至らしめてしまいました。あなたはその時の光景を今も悪夢で見ます。
※:魔剣を得た経緯を設定する事
※:傷つけた事件について設定する事
05−[02:死者たちの誘い]+[78:傍観者の記憶]
過去に犯した罪故に今も罪悪感に苦しんでいます。それゆえ死者たちの頼みを断れないのです。
※:過去の罪を決定する事
06−[02:死者たちの誘い]+[59:故郷を失った]
故郷を滅ぼされており、その時の死者に取り付かれています。死者からは復讐をするよう迫られています。PCの態度がどうであるかはプレイヤーが決定してください。
※:死者の素性を決定する事
07−[05:教団からの脱出]+[88:待ち人の予感]
魔族教団に入信していましたが、その教義に疑問をもち始めています。この先待ち受ける新たな出会いが、あなたを教団から離反させるきっかけをもたらすことになります。
※:魔族教団を選ぶ事
※:教団に入信した経緯を決定する事
08−[05:教団からの脱出]+[53:王者の相]
生まれつきの力ゆえ、子供のころより魔族教団に大切に育てられました。しかしその理由がいずれ生贄として捧げられるためであったという事を知ってしまい、脱出の機をうかがっています。
※:魔族教団を選ぶ事
09−[06:過去に関わる疑念]+[59:故郷を失った](or魔剣or[70:失踪]or[20:恐怖症]or[54:生き返った死者]等々)
もう一つの運命に関わる重大な事件をあなたは忘れて(忘れさせられて)います。あなたは謎を解きたいと思う反面、その真実を知る事を恐れてもいます。
10−[06:過去に関わる疑念]+[79:支配者]
あなたの過去には空白があります。仕える主人はその真相を知っているようですが、あなたに教えてはくれません。
11―[06:過去に関わる疑念]+[80:死者の呪縛]
あなたは過去に,大切な人(恋人,妻,家族等)を失っており、その真相を知りたいと思っています。なお、その人を失った事件の前後の記憶を失っています。失った記憶の中に何があるのか思い出そうとすると,激しい頭痛と恐怖に襲われます。
12−[07:借金]+[37:心変わり]
あなたには莫大な借金があり、それを返すために旅をしています。いつしか借金が完済できたときに、故郷に残した恋人(or配偶者)の元に帰るのを夢見ています。
※:(マスターへ、運命の書をチェックすること!)
※:借金の理由を設定する事
13−[07:借金]+[29:誓いの言葉]
あなたには莫大な借金があり、故郷に残してきた大切な人のためにも一刻も早くそれを完済せねばなりません。
※:借金の理由を決定すること,迷う場合は「誓いの言葉」の相手の運命を「[32:病魔]」にし,その治療費であるとせよ。
14−[07:借金]+[05:教団からの脱出]
あなたはあろうことか魔族教団に莫大な借金があります。一刻も早く返済し、この連中と縁を切りたいと思っています。プレイヤーの好みによっては、教団に捕われた人質を設定しても良いでしょう。
※借金の理由を設定する事
15−[08:変わり者の親族]+[06:過去に関わる疑念]
あなたには非常に変わり者の親戚がいます。過去,親戚の家に遊びに言ったときになにか恐ろしい目に会い、記憶を失うということがありました。その件以来その親戚に近寄らないようにしています。
16−[09:親が罪人である](八弦琴)+[88:待ち人の予感](or運命の出会い(異性/同性))
あなたの親は汚名を受け獄死しました。しかしあなたは親の無罪を信じています。ある時旅の占い師に告げられた、「いつか、おまえの前に過去の真実を知らせるものが現れるだろう。」という予言を、心の支えにしています。
17−[09:親が罪人である](八弦琴)+[56:追放]
あなたの死んだ両親は罪人であり,あなたは幼少期両親ともども故郷を追放されました。しかしあなたは両親の無実を信じており,いつか両親の無実を晴らしたい,それがかなわぬのなら,せめて両親を死に至らしめた故郷に復讐をしたいと思っています。
※両親の冒した罪を設定する事
18−運命の出会い(同性/異性)+[59:故郷を失った](or[56:追放]or[51:捜し求める仇])
あなたは現在の一つの目的を持っています。その目的のために信頼できる片腕を,あなたは捜し求めています。
19−[12:冬の予感]+[23:運命の出会い(異性)]
あなたは今,毎日を不幸な気分ですごしています。そんな境遇から自分を救ってくれる人物との出会いを、心のどこかで望んでいます。
※過去あった事件について設定する事
20−[16:言えなかった一言]+[65:再会の予言]
あなたには思いを告げる間もなく、失ってしまった大切な人がいます。その人のために何もできなかったこと,その人に思いを告げられなかったことを今も後悔しています。
21−[16:言えなかった一言]+「33:押さえ切れない感情」
あなたにはかって思いを寄せながらもそれを伝えることが叶わなかった異性がいました。今でもその人のことを連想させるものに出会うと,押さえ切れない感情が頬に一筋の涙を伝わらせます。
※:思いを伝えることが叶わなかった理由を設定するか、下記チャートを参照する事。
[1〜2:身分違い3:兄弟のようにすごし距離が近すぎた4:血縁5〜6:相手にはすでに配偶者(又は婚約者・恋人)がいた7:宗教又は政治的な対立関係にあった]
22−[16:言えなかった一言]+[74:骨肉の争い]
あなたは近親の誰かと敵対関係にあります。素直に自分の気持ちを言えれば,と思うときもありますが,もはや後戻りはできない場所まで来てしまったのです。
23−[16:言えなかった一言]+[55:愛する者を滅ぼす予言]
あなたはかって「愛するものを滅ぼすだろう」という予言を受けており,それが故に思いを伝えられなかった異性がいます。
※:予言を受けた相手、状況を決定すること。
24−[16:言えなかった一言]+[51:捜し求める仇]
あなたは両親(もしくは友人・兄弟)の仇を捜し求め、旅をしています。あなたは殺害現場を目撃し,その犯人を知っています。その人物はあなたがずっと秘めたる思いを抱いていた人物でした。何故その人物がそんな事をしたのかあなたは分かりません。あなたはその人物と再開した時自分がどうするのか,悩み、迷っています。
25−[20:恐怖症]+[80:死者の呪縛]
あなたは自分の職業に関わる物品について恐怖症になっています(例・吟遊詩人:楽器の音、破魔の射手:弓矢、退魔師:槌矛)。それはかって失った大切な人を救えなかった心の傷ゆえです。
※:恐怖症の内容と過去の事件を設定してください。
26−[22:不義の子]+[66:魔族の血]
あなたの両親は長い間ずっと不妊に悩んでいましたが,ある時訪れたまじない師のまじないによりあなたを授かりました。
しかし生まれたあなたは異形を伴って生まれた上に,父親とも母親とも違う目と髪の色をしており,父親から本当に自分の血を引いているのか疑われています。
※:魔族について設定する事
27−[23:運命の出会い/異性]+[31:幻視]
あなたは昔から繰り返しある夢を見ます。それはあなたがある異性と出会い、共に何かを成し遂げるという夢です。その人物が何者なのかあなたには分かりませんが、その人物があなたにとって大切な人物になるであろう事だけは,ぼんやりとわかります。
※:異性の運命を任意に決定するか下記チャートを参照する事
[1:[59:故郷を失った]2:[32:病魔]3:[05:教団からの脱出]4:[70:失踪]5:[01:呪われた魔剣]6:[91−6:支配の刻印]7:[27:滅びた貴族の子孫]]
※:上記チャートの他に推奨できる運命としては、
・[03:呪い]、[51:捜し求める仇]、[53:王者の相]、[56:追放]、[80:死者の呪縛]、[67:死霊の守護]、[43:任務]、[91-3:魔族への復讐]
等がある。
28−[23:運命の出会い/異性]+[50:運命の曲がり角]・[37:心変わり]
あなたは郷里に恋人(又は配偶者)を残してきています。その人は現在苦境にあり,あなたはその人を救うべく大金を得るために郷里を離れました。
しかし郷里を離れての慣れない生活は、いつしかあなたの心を疲れさせ始めています。
現在、あなたに好意を寄せている別の異性がいます。そしてあなたの心も徐々に郷里の愛する人の元から,この新しい愛人の所へと移りつつあります。
※:郷里に残してきた愛するものの運命を設定するか、下記チャートを参照する事
[1〜2:[32:病魔]3〜4:[07:借金]5:[75:呪われた出自](生まれつき病弱)6:[03:呪い](賢きものキスネスクの呪い:石化が進行)7:[03:呪い](眠りの大公モーシュレーの呪い:昏睡状態から目覚めない)]
29−[27:滅びた貴族の子孫]+[34:死の約定]
あなたの家系はかって所領を有する領主でしたが、それはある人物により奪われました。あなたは復讐のため、数年前愛するもの(恋人・両親・配偶者等)を生贄にささげ,魔族の下僕となりました。
今は憎き相手の領内に存在する,現在の主たる魔族の封印を解き放つ事を目的にしています。
30−[27:滅びた貴族の子孫]+[16:言えなかった一言]
あなたの家系はかって所領を有する領主でしたが,それはある人物により奪われました。幼少期よりいつか復讐を果たしたいとは思っていたものの,現実にはそれが無理であることもあなたにはわかっていました。いつしか復讐の念は薄れ、平凡でささやかな幸福の日々に満足し始めていました。結婚を考える異性と会った時,もう復讐の念は忘れてしまおう、あなたはそう思っていました。
しかしあなたはある日,仇の人物の所領内にある魔族の封印の事を知りました。復讐の念に再び火が灯ったあなたは,恋人に別れを告げ旅に出ました。
恋人に真意を告げる事ができなかったことだけがあなたの心残りですが,恋人を巻き込まないためにはそれで良かったのだ,とも考えています。
31−[25:遠い声]+[88:待ち人の予感]
あなたは数年前よりずっと、時折風の中にささやき声を聞きます。それはこのような声です。
「オネガイ、ハヤクワタシヲミツケテ。ハヤクワタシヲダキシメテ」
声の主に心当たりはありません。ですが,この声の主にもうすぐであう、あなたにはそんな予感がしています。
32−[25:遠い声]+[88:待ち人の予感]
あなたは末っ子(もしくは一人っ子)です。子供のころ妹か弟が自分にできると聞き,楽しみにしていたことがありましたが、結局その子は病をもって生まれてき,結局すぐに亡くなってしまいました。
しかし、あなたは妹(あるいは弟)が本当はどこかに生きているのではないか?という思いが捨てきれません。というのも、今でも時折風の中に聞くからです。「あにさま・・・あにさま・・・」というか細い声を。
※:妹(または弟)の運命を決定するか、もしくは下記チャートを参照すること。
[1:[84:異形]2:[66:魔族の血]3:[03:呪い]4:[32:病魔]5:[73:魔法の力]6:[49:深淵の気]7:[68:醜悪]]
33−[31:幻視]+[29:誓いの言葉]
あなたは生まれたときからずっとある一つの夢を繰り返し見てきました。それはどことも知れぬ場所で,今とは全く違う姿の自分が、見た事の無い異性と恋に落ち,死に別れる,という夢です。その夢の最後では、「いつか生まれかわって、もう一度巡り会おう」とあなた達は誓いました。
いつしかあなたは、これがただの夢でなくかっての自分の前世だったのではないか?と思い始めています。
※:過去世で二人が死に別れる理由となった事件を設定する事
34−[29:誓いの言葉]+[70:失踪]
あなたには大切な人(恋人・兄弟・配偶者等)がいましたが、その人は数年前にあなたの前から失踪してしまいました。
その人物が魔族教団に関わっているという噂を聞いたあなたは,郷里を旅立ちました。再会したらどうするのか,その人のために何ができるのか,あなたにもまだわかりません。
※:対象の運命を決定するか,以下のチャートを参照する事
[1:[91−2:魔族の刻印]2:[66:魔族の血]3:[91-4:沈黙の刻印]4:[91-5:苦痛の刻印]5:[03:呪い]6:[91−6:支配の刻印]7:[91−7:血の渇き]]
35−[29:誓いの言葉]+[91−7:血の渇き]
あなたには郷里に残してきた恋人がいますが,あなたはもはやその人の元へ帰る事が出来ません。なぜなら、いまやあなたは他人の血をすすらずには生きられない魔族の使徒に成り果ててしまったからです。
「自分が死んだ」との偽の便りを郷里に届けさせたあなたは,恋人や郷里の大切な人々を傷つけぬよう、二度と戻らぬ決心を固めています。
36−[32:病魔]+[70:失踪]
あなたの恋人(又は配偶者)は失踪しています。あなたは自分が病魔に侵されたから見捨てられたのだ,と思っていますが,その人への愛をあきらめきれません。
旅立ったあなたは現在「せめて一目なりとも再び会い,真意を聞きだすまでは死ねない」と思っています。
※:運命の対象が失踪した理由を設定するか,下記チャートを参照する事。
[1:病気におかされた連れ合いを見捨て,別の異性の元にいった2:病気を治すためのお金を得るため、自らを金持ちの商人に売った(セッション冒頭に縁故より治療のための大金が届く)3:事故に合い,記憶を失っている4:魔族に病気を治してもらうため,魔族の封印へと旅立った5:病気を治してもらうために,魔導師の魔族召還の儀式に協力している6:病魔は縁故によってもたらされたものであり、縁故はあなたへの復讐を目論んでいる7:縁故は病魔の血を引いており,愛するものを滅ぼす運命の持ち主である。縁故はその事を知り、自ら身を引いたのである(縁故の運命:[55:愛する者を滅ぼす予言])。]
※:病魔の種類は翼人・通火・野槌がマスタリングしやすい
37−[34:死の約定]+[37:心変わり]
かって婚約者がいましたが,その人物はあなたを裏切り別の金持ちの商人に嫁ぎました。
裏切りを許せなかったあなたは、魔族に誘惑されその人物を生贄に捧げ,魔族の使徒となりました。
38−[36:森の結界]+[88:待ち人の予感]
あなたは孤児であり,両親の記憶はありません。
幼少の頃、森に迷い込んだあなたは,古ぼけた洋館へたどりついた事があります。その館であなたは中年の女性に暖かく歓待されました。なぜだかとても懐かしい気持ちがしたのを覚えています。
その館を訪れる事は二度と出来ませんでしたが,その女性には再びどこかでもう一度出会えるような気がしています。
39−[36:森の結界]+[87:罪悪感]
いまもあなたを苦しめる過去の事件があります。その時の罪悪感にあなたは苦しめられていました。
ある時,森に迷い込んだあなたが,再び森を出たとき,あなたの目の前には事件直前の故郷の光景が広がっていました。たあなたは,悲劇を食い止めるチャンスを与えられたことを運命に感謝しました。
※:過去の事件について設定する事、もしくは下記チャートを参照
[1:大切な縁故を過失で死なせてしまった2:故郷の近くにあった魔族の封印を過失により解いてしまった3:郷里に黒魔の群れを呼んでしまった(世界の書:黒魔の王ゴーガンの解説中の黒魔の宝玉の項を参照)4:故郷に魔獣/妖魔が迷い込み,家族や恋人を傷つけた5:故郷が戦乱に巻き込まれた6:獣師同盟等の魔族教団に故郷が滅ぼされた7:故郷で疫病が流行し,大勢の人が死んだ]
40−[36:森の結界]+[23:運命の出会い/異性]
昔からずっとあなたは,どこかに自分を待っている人がいるという思いにとらわれていました。ある時も大きな森の端に立ったあなたは,この奥に自分を待っている人がいるという思いにとらわれ,森の奥へと踏み出しました。
※:森の奥にいる異性の設定を決める事、もしくは下記チャート参照
[1:魔族の封印の監視者である2:森の結界に捕われた迷い人である3:森の中に封印された妖魔/魔族である4:森の奥に居を構える魔導師である5:過去に森で死んだ死霊である6:森の妖魔である7:古代からずっと森の結界に捕われた病人である。森の結界から外に出ると病魔が悪化し,死ぬ]
41−[36:森の結界]+[65:再会の予言]
あなたは幼少の頃,森で一人の異性と出会い,親しくなりました。その子にはもう二度と出会う事は無かったのですが,今でもその時の出会いを良い思い出として持っています。
いつかもう一度あの子に会いたい,あなたはそう思っています。
※:異性の設定を決定するか,下記チャート参照
[1:森の奥に棲む妖魔である2:別の時代に生きた人物である。3:森の中に封印された妖魔/魔族である4:森の妖魔に拾われて育てられた孤児である5:過去に森で死んだ死霊である6:滅んだ貴族の血を引く子供である。その貴族の家を信望する者の手により,森の結界の奥へと隠された7:魔族の血を引く子である,森の奥へと追放されたのを森の王が哀れに思い育てた]
42−[40:過去を失った者]+[73:魔法の力]
あなたは孤児であり,両親の顔を知らずに育ちました。生まれつき異形を持っているあなたは,その異形が自分が捨てられた理由だと思っています。
なお、その異形は不思議な魔法の力をあなたに与えました。
※:この人物は獣師(世界の書:獣師ブラーツの設定参照)の実験によって作られたものである。
43−[45:妄想]+[57:予言]
あなたは強い願望を心の中に抱いており、それがいつか叶うと信じていました。
しかし、占い師によって告げられたあなたの運命は、それとは正反対のものでした。
※:願望と予言の内容を設定するか、下記チャートを参照
[1〜2:いつか幸せな日々が訪れる/魔族の予言3〜4:国のために戦い英雄と呼ばれる/裏切りの予言5〜6:素晴らしい異性と出会い結ばれる/愛する者に裏切られる予言
7:いつか○○に復讐する/結婚の予言(○○と結婚する)
44−[41:封印の破壊者]+[59:故郷を失った]
あなたの家系は代々ある魔族の封印を守る役割を負っていました。このことは家の者以外には秘密とされてきました。
そんなある日、あなたの故郷は突然何者かにより滅ぼされました。あなたは復讐のため,代々守ってきた魔族の封印を解き放とうとしています。
45−[56:追放]+[16:言えなかった一言](OR[29:誓いの言葉])
身分違い、タブーに触れる(近親、同生)等の理由で、想ってはならない相手に恋をしてしまったが故に追放されました。
※相手を設定するか下記チャートを参照の事
[1〜2:身分違いの相手3:既婚者4:近親者(両親・実子・兄弟等)5:異教徒or罪人6:人でない存在(魔物、異種族、霊体等)7:同性(or幼児)]
46−[56:追放]+[73:魔法の力](青龍)
うまれつきの異形ゆえ故郷を追放されました。自らに潜む力に薄々気づいているあなたは、郷里への復讐心を押さえ込もうと必死で思っていますが,段々とそれが難しくなってきています。
47−[56:追放]+[87:罪悪感]
あなたは過去に自らの失態により故郷を追放されました。自らの失態に対する後悔の念が今もあなたを苛みます。
※:失態の内容については任意に決定する。決めにくい場合は過失による傷害or殺人にすること。
48−[41:封印の破壊者]+[32:病魔]
病魔に侵されたあなたは,もうすぐ訪れるであろう死の影におびえる日々を送っていました。そんなある日旅の占い師より、自らに隠された運命を聞かされたあなたは、封印へと旅立ちました。この病から逃れられるなら,魔族であろうが何であろうがすがりつく心境になっていたのです。
49−[51:捜し求める仇]+[65:再会の予言]
かってあなたには互いに愛し合う異性がいましたが,その人物はある魔族の信者に殺されました。あなたの恋人に横恋慕していたのです。
魔族の信者は恋人の死体をいずこかへと持ち去りました。あなたは仇を討つため,そして恋人をしっかりと葬ってやるために,郷里を旅立ちました。
※:再会する相手は恋人であり,恋人の運命は[54:生き返った死者]である。
50−[54:生き返った死者]+[34:死の約定]
死に行くさなか,魔族の「もっと生きたくはないか?」という囁きにうなづいたあなたは,魔族の使徒として蘇り,魔族に生贄として愛するものを捧げました。
51−「02:死者たちの誘い」+「54:生き返った死者」
一度死んだせいか、蘇ってみると、あなたには死者たちの声が聞こえるようになっていました。
死者たちは「こちら側に戻れ。それこそが汝のため」と囁きかけてきます。
52−「48:戦争の傷跡」+「56:追放」
故郷のために戦い傷ついたあなたを待っていたのは、裏切り者の烙印でした。
されど故郷への想いは断ちがたく、敵国兵を憎悪する気持ちにも変わりはありません。むしろ敵国への憎しみはより一層苛烈になっています。
53−[53:王者の相]+[29:誓いの言葉]
あなたは郷里に病に侵された婚約者(または配偶者)がいます。病を払う手段を求め旅立ったあなたは,旅のさなか緑の猟犬と接触しました。
あなたは,呼び出した魔族に故郷の恋人の病魔を払わせるのを条件に、緑の猟犬のいけにえになる事に同意しました。
54−[54:生き返った死者]+[91−2:魔族の刻印]
死に行くさなか,魔族の声を聞いたあなたは、魔族の刻印を受け入れ使徒として蘇りました。
魔族はあなたとの約定にしたがい,一定期間だけ郷里の家族の元で過ごす時間をあなたにあたえました。この猶予期間が終われば,あなたは魔族の使徒となり,郷里を離れなければなりません。
なお、魔族との約定の事が誰かに知れれば,即この一時の猶予期間は終わりを迎えます。
55−[54:生き返った死者]+[16:言えなかった一言]
ほんの少しの猶予期間を得て、あなたはこの世に蘇りました。あなたの願いを聞きとげたのが何者かは知りませんが,結局告げずに終えてしまった思いを,今度こそ伝えたいと思っています。
56−[54:生き返った死者]+[79:支配者]
あなたはある魔導師により,死後数十年を経過して蘇りました。主人である魔導師は自分に仕えればいつか家族も蘇らしてやろう,とあなたに告げました。それ以来あなたは魔導師の従者としてすごしています。
57−「68:醜悪」+「55:愛する者を滅ぼす予言」
あなたはしりませんが、あなたは相手に尽くせば尽くすほど、破滅の時が忍び寄って来るという運命の相の持ち主です。なお、あなたの支配者の方はそれをしっており、あなたに冷たく接します。
58―[27:滅びた貴族の子孫]+[66:魔族の血]
あなたは魔族の血が混じっている事を理由に滅ぼされた貴族の末裔です。
領民は現在の領主を支持しているが、それでもあなたは滅んだ家系への思いを捨てきれません。
59−「28:死の予言」+「78:傍観者の記憶」
あなたは占い師より「死の予言」を受けています。予言に怯えたため、あと一歩踏み出す事ができず、家族(もしくは友人・恋人)を事故で失うということがありました。
今でもその時の事を後悔しており,もし次があれば今度は迷わない,と心に決めています。
60−[59:故郷を失った]+[54:生き返った死者]
何者かの手により蘇ったあなたは,あなたもろとも故郷を滅ぼした相手に対する復讐を誓っています。
61−[62:待機]+[87:罪悪感]
かって、自らの手で人を傷つけた事があります。それ以来あなたは自分の残りの人生は、いつか訪れる贖罪の機会のためにあるのだと思うようになっています。
※:過去の事件について設定する事、もしくは下記チャート参照。
[1:流行り病で家族を失った,その時あなたにお金があれば,その人物は助かったかもしれない2:魔族教団の活動を目撃しながら傍観した3:目の前で事故に合った家族(又は友人/恋人)を救うための一歩を踏み出せなかった4:知人/家族を魔族教団に売った5:過失により人を殺傷した6:人をだまして大金をせしめた,そのときはどうしても大金が必要な理由があった7:偽の密告である人を冤罪に陥れた]
62−[12:冬の予感]+[80:死者の呪縛]
かって愛した人がいましたが,その人物はある時突然亡くなりました。それ以来抜け殻のような人生をおくっています。
63−[60:依存症]+[31:幻視]
あなたが物心つくかつかないかの時に、あなたの両親は亡くなりました。あなたに残されたのは両親の肩身の物品だけであり,あなたはずっとそれを大事にしてそだちました。いまではかすかに覚えている両親の面影と,肩身の品だけがあなたの宝物です。
64−[62:待機]+[73:魔法の力]
あなたには生まれつき不思議な魔法の力があります。あなたはこの力はいつか訪れるであろう事件のために運命が用意したものだ、と思っています。
65−[66:魔族の血]+[00:内なる他者]
あなたは知りませんが,じつはあなたは魔族の血を引いています。あなたの中でいつしか魔族の血は自我を形成し始めました。この事にあなたは気づいていません。
最近,記憶が飛ぶ事が良くあり,何か良くない病ではないかと心配しています。
66−[66:魔族の血]+[93:運命の器]
あなたはある魔族が用意した魔族の転生のための器です。間族がたどった人生をついた意見させ,魔族の魂が受け入れやすい肉体を作るのがねらいでした。
魔族の過去はほとんどと言っていいほど悲劇に満ちており,似た事件があなたの周囲で起き始めます。
67−[67:死霊の守護]+「00:内なる他者」
あなたには死んだ兄弟/姉妹の死霊がとりついています。最近とりついた死霊に体がのっとられ意識が飛ぶ事がしばしばあります。あなたはそれに困惑を覚えていますが,家族である死霊を無理に払うことも出来ず、悩んでいます。
68−[68:醜悪]+[03:呪い]
魔族に呪いをかけられ行き倒れていた所を、今の主人に拾われました。呪いにより非常に醜い外見をしています。
主人にとってあなたは便利で有能な手駒であり,それ以上でも以下でもありません。
※:主人の素性を魔導師か魔族教団(緑の猟犬等)にしても良い
69−[69:魔法の武器(破封の短剣)]+[80:死者の呪縛]
あなたは死んだ大切な人を蘇らせるため,魔族の封印をとこうとしています。封印をとくには呪文か魔法の品が必要であり,あなたは封印をとくのに必要な「破封の短剣」を探しています。
※:魔法の武器は発見後[91−2:魔族の刻印]に転化
70−[66:魔族の血]+[43:任務]
あなたは魔族の血を引いており,魔族からの命令に従っています。一般的には魔族の命令は「我が封印を開放せよ」です。
71−[70:失踪]+[78:傍観者の記憶](失踪した縁故の運命は[91−7:血の渇き])
あなたの大切な人(恋人/家族/配偶者等)がある時魔族の呪いを受け,他人の血をすすらねば生きてゆけない呪われた身となりました。
あなたの元を訪れた愛する人はあなたに自分を殺すよう頼みました。しかしあなたにそんな事は出来ませんでした。
悲しげに微笑むと,愛する人はあなたの元を去りました。今でもその時の微笑があなたの脳裏から離れません。
72−[70:失踪]+[51:捜し求める仇]
あなたには恋人(又は配偶者)がいましたが、横恋慕したある人物によりさらわれました。あなたは、愛する者を追って郷里を旅立ちました。
73−[70:失踪]+[31:幻視]
あなたの母親はあなたが幼い時に亡くなっており、あなたは父の手で育てられました。
あなたの郷里の町外れには古い土牢があり、そこには一人の狂女が閉じ込められていました。郷里の人間達はそこを避けており、神殿の司祭達が届ける食物でその狂女は生きていました。何かの事件により気がふれた女だと、あなたは聞いていました。
あなたもその土牢には近づかないようにしていたのですが、ある時何かのはずみで近づくことがありました。狂女はあなたをみるとうれしそうに意味不明な声をあげました。不思議なことに、あなたも奇妙にその時懐かしい気持ちを感じました。
その後郷里を離れたあなたの脳裏には、ずっとあの時度牢で見た女の目が残っていました。あの女はきっと自分に関係のある人物に違いない、そう思いあなたは再び郷里を訪れました。
74−[70:失踪]+[68:醜悪]
生まれついて醜悪だったあなたは、自分を受け入れてくれた美しい主人のために生きることで満足を得てきました。そんなあなたの耳に信じられない話が聞こえてきました。主人が結婚するというのです。
問いただしたあなたに、主人はにっこりと微笑み、「いままでありがとう」と言いました。
主人が去って数日、呆然とすごしていたあなたに、ある考えが閃きました。
「あの人はだまされているに違いない、私が行って救って差し上げねば」
そうしてあなたは郷里を旅立ちました。
75−[71:友なる動物]+[75:呪われた出自]
忌まわしき出生により生を受けたあなたは、周りから疎まれて育ちました。そんなあなたの支えになっていたのは、あなたの家に飼われていた動物でした。
いまでも、あなたと共にあるその動物を失えば、自分は生きていられない、とあなたは考えています。
76−[72:血に飢えた戦士]+[12:冬の予感]
あなたは狂戦士の呪いに囚われ、故郷を逃げるように出てきました。愛する人達の元で暮らせぬこのような呪いに悲観したあなたは、次文が死ぬにふさわしい死に場所を求めています。
77−[74:骨肉の争い]+[22:不義の子]
あなたとあなたの兄弟は不仲であり、兄弟は殺意すらあなたに抱いています。それはあなたが不義の子であり、あなたが生まれたのが原因で家庭がばらばらになってしまったことを恨んでのものです。
78−「78:傍観者の記憶」+「76:悲劇の予言」
あなたは占い師より悲劇の死を迎えると、幼少より予言されていました。そのためあなたは非常に臆病に育ちました。郷里に獣が迷い込んでき、親しい人々に襲いかかった時も、あなたは一歩を踏み出すことが出来ませんでした。今でもそのことを後悔しています。
79−「80:死者の呪縛]」+「51:探し求める仇」
あなたは愛する者を殺した敵を追って旅をしています。毎夜夢で愛するものの無残な死の光景が繰り返しあなたを襲います。
80−[79:支配者]+[87:罪悪感]
あなたには支配者と行っても良い人物がいます。その人物の大切な人をかってあなたが死傷せしめたことがあり、あなたはこの人物に逆らえないのです。
大切な人を傷つけた人物があなたであると知らない主人は、あなたのことをとても信頼しています。その信頼がさらにあなたを苦しめるのです。
81−[87:罪悪感]+[05:教団からの脱出]]
魔族教団に属しているあなたは、教団の一員として行った事に罪悪感をいだいています。今や教団に対する思いはさめきっています。
※:過去の事件について設定すること
82−[84:異形]+[45:妄想](あの人は私のことが好きに違いない)
あなたは異形を負って生まれ、不遇な半生を過ごしました。そんなあなたにもほのかな恋心を抱く人物が現れました。自分の醜さゆえに思いを告げることも適わぬあなたの思いは、いつしかねじくれたものへと変貌してゆき、「あの人も私のことを愛している」という妄想にまでたどり着きました。
83−[84:異形]+[45:妄想](自分は英雄の転生)
あなたは異形を負って生まれ、不遇な半生を過ごしました。自分の不幸さを慰めるため、あなたはいつしか自分が叙事詩に歌われるような英雄の転生である、と思い込むようになりました。
84−[87:罪悪感]+[27:滅びた貴族の子孫]
あなたにはかって共に愛を誓い合った人物がいましたが、あなたはその人物をおいて郷里を去りました。相手の家系がかって自分の家系を滅ぼしたものの遠い血縁であると知ったからです。どうしてもそれを受け入れられなかったあなたは郷里を去りました。なにも言えずに去ったことに今も罪悪感を抱いています。
85−[91−6:支配の刻印]+[16:言えなかった一言]
あなたは魔族に支配の刻印を刻まれ、魔族の使徒として生きてきました。郷里ではあなたは失踪したと思われています。
そんなある日、大きな任務に成功したあなたは、褒美として一時の自由を得ました。あなたは郷里の家族の元に別れを告げるため、戻ってきました。
86−[91−7:血の渇き]+[90:猟犬]
あなたは魔族の呪いにより、人の血をすすって生きる身と成り果てました。郷里の家族や愛する人を傷つけぬよう旅立ったあなたでしたが、長年の孤独はいつしか家族と共にこの境遇を耐えたい、というゆがんだものへと転化していきました。
87−[92:龍の幻視]+[80:死者の呪縛]
あなたの大切な人が、なにものかにより殺害されました。失意の日々を送るあなたの前にあるとき龍王経典が現れました。
この教義に取り付かれたあなたは、愛するものを自分から奪った者達を浄化すべく、行動を開始しました。
88−[96:呪われた品]+[59:故郷を失った]
あなたはそれとは知らず呪われた品を故郷に持ち帰ってしまったために、故郷を滅ぼしてしまいました。この呪われた品を完全に破壊するため、あなたは郷里の焼け跡から旅立ちました。
※:呪われた品の内容を設定するか、下記チャートを参照すること
[1:龍王経典2:スゴンの宝玉3:黒魔の宝玉4:獣師技法書5:魔剣6:魔族の血を引く赤子7:混沌の盾]
89−[96:呪われた品]+[06:過去に関わる疑念]
あなたが気がつくと、郷里は一面の焼け野原でした。なにがあったのか、あなたはおぼえていませんが、一つの物品を気がついたとき握り締めていました。
90−「97:守護者」+[80:死者の呪縛]
あなたはかっての主人を守りきれませんでした。その後悔の念が、その人の子供を守るという誓いを、あなたにさせる事となりました。
91−「98:滅びの騎士」+[29:誓いの言葉]
あなたは自分の運命を知り、それと決着を付けるため郷里を旅立ちました。郷里の恋人とかわした誓いの言葉が。あなたの支えです。
※:恋人の運命(93:運命の器)