運命考察6 戦争の傷跡
今回の運命考察第6回はいつものように運命に対する考察ではなく(タイトルには反してますが)、この運命の別方面からの解釈の提案です。
戦争の傷跡と言う運命はルールブックの記述によれば、戦争経験がもたらす敵国への憎悪というのがその内容です。しかし個人的には戦争体験がもたらすものというのは、たとえばベトナム帰還兵が陥ったPTSDというような、心の傷跡といった側面も重要なのではないかという気がします。
そこで以下のルールをヴァリエーションとして提案します。
48−2 戦争の悪夢
<プレイヤー情報>
このキャラクターは戦争に参加した(もしくは戦乱に巻き込まれた経験が有り、毎夜その時の悪夢にうなされています。戦場の経験はキャラクターの世界観を根底から破壊し、日常生活に現実感を持てなくなっています。いまこのキャラクターの心は虚無感に満たされています。
<縁故>
戦場の悪夢5
<背景>
この運命は、戦場という非日常的体験を経たPCがいかに立ち直るか?という物語を扱うための運命です。
<解決方法>
何らかの他の運命が解決されればこの運命は消えます。その出来事がPCが立ち直るきっかけとなったのです。
<導入>
過去の悪夢を振り切るため…
<物語>
またあのときの夢を見た。
さびた血のにおい、生暖かい液体の感触、肉の腐ったにおい、そして君を見つめる死体のうつろな目…
またあのときの夢を見た
眠るのが、こわい…