深淵追加ルール 〜運命の流転〜



<このルールは何か>
この追加ルールは、深淵の持つ魅力的な要素に着目し、それを更に刺激的なものにするための追加ルールです。
元々深淵の基本セット中の「運命の書」に納められた運命は、受動的な立場のものが多く、逆にもっと能動的にPCを動かすための運命が作れないか、それがこの追加ルールを思いついた一つのきっかけであります。
例えば「呪い」という運命ですが、呪いを受けるばかりでなく、「呪いをかける」という運命があってもいいのではないのでしょうか? また、「不義の子」という運命があるのなら、「不義の子の親」もプレイできるのではないでしょうか?
そういう発想から、この追加ルールは生まれました。

<ルール本体>
1、 いくつかの運命は、裏の運命を持ち得 る
2、 裏の運命を持つ運命を引いた場合、プ レイヤーは任意でその運命を裏の運命 に変更することができる
3、 ランダムにて表・裏を選択する場合は ダイスを振り、奇数だった場合は裏の 運命だったこととする
4、 ゲームマスターはシナリオに合わない と思った場合は、運命カードの引き直 しを命じることができる

<裏の運命の例>
(3) 呪いをかけた
「プレイヤー情報」
この運命を受けたキャラクターは何らか の原蛇の魔族を信仰しており、ある人物に 対して原蛇の呪文である「呪詛」をかけま した。魔族を特定し、刻印を3ポイント受 け取って下さい。
「縁故」
呪いの相手(5)、魔族(3)

(7) 高利貸し
「プレイヤー情報」
このキャラクターはとある相手に莫大な 借金を背負わせており、毎月金貨1枚を取 り立てることができます。
「縁故」
金を貸した相手(4)

(9) 子が罪人である
「プレイヤー情報」
このキャラクターの子供が罪を犯し、あ なたにまでその累が及ぼうとしています。 罪の内容については表の運命の決定方法に 準じます。
「縁故」
罪を犯した子(5)、結婚相手(5)

(14)子殺しの予言
「プレイヤー情報」
「あなたには恐ろしい相がでています。  あなたはいつか愛するわが子を自らの 手にかけるでしょう」
「縁故」
子(5)、結婚相手(4以上)

(21) 肉体を奪った
「プレイヤー情報」
この運命を得たキャラクターは、何らか の原蛇の魔族を信仰しており、その魔族の 力によって他人の肉体を強奪しました。現 在の体は仮の肉体であり、もとの持ち主は この肉体を探し求めているでしょう。魔族 の刻印を3ポイントつけて下さい。
「縁故」
肉体を奪った相手(5)、魔族(3)

(22) 不義の子の親
「プレイヤー情報」
(PCが女性の場合)
あなたには、息子がいますが、それはあ なたが若い頃一度だけ犯した過ちにより産 まれた子供です。夫は薄々それに気づきつ つあります。
「縁故」
夫(3以上)、子(5)
(PCが男性の場合)
あなたには息子がいますが、息子はあな たとも、妻とも違う色の髪をして生まれて きました。
「縁故」
妻(3以上)、子(5)

(51) 仇にねらわれている 「プレイヤー情報」
このキャラクターはある人間から復讐を誓 われており、常に追跡されています。
「縁故」
あなたをねらう敵(5)

(59) 故郷を滅ぼした
「プレイヤー情報」
あなたは、子供の頃森で遊んでいたとき、 一つの宝玉を見つけました。あなたはそれ を持ち喜んで家に帰りました。
その日の晩のことでした、あなたの故郷 を黒魔の群がおそったのは。不思議なこと にあなたは無事だったのですが、あなたは 故郷を永遠に失いました。
「縁故」
故郷への思い(3)、謎の宝玉(3)

(68)絶世の美貌
「プレイヤー情報」
あなたは非常に美しい外見をしています。 その外見の良さゆえに皆がよくしてくれま す。またあなたにはあなたを崇拝している 醜い異性がいますが、あなたはその相手の ことを嫌っています。
「縁故」
あなたを崇拝している異性(1)

(79) 下僕
「プレイヤー情報」
あなたにはあなたの言うことに決して逆ら わない下僕がいます。
「縁故」
下僕(5)