塔を捨てた男”ゲティア・パーフィット”
テンプレート:青龍の魔道師
出身:地方貴族
年齢:31才(推定寿命:50才)
・能力値
体格 06/02
筋力 06/02
反応 06/02
知性 15/05
意志 12/04
社交 12/04
生命力 12 精神力 27
行動値 08/07 縁故 17
・防具
皮服 吸収値1 ペナルティー0 部位:胴体
・技能
夢歩き3言語(交易語1 上代語1) 魔法知識4 地域知識2 生物知識(人間2) 乗馬1
・武器/戦闘技能
技能名 | 技+修=判定 | 効果 | 防御 | 硬度 |
回避 | 3+0=3 | − |
格闘 | 4+0=4 | 0打 | − |
短剣 | 1+0=1 | 1 | 2 | 10 |
中剣 | 4+5=9 | 2/3 | 2 | 10 |
・魔法
黒剣:魔力1(護符) 呪文:治癒(2)、剣の強化(2)
青龍:魔力4(刻印:背中に鱗) 呪文:龍炎(4)、龍爪(3)、龍王の召還(召還値/5)、龍王の加護(4)、龍翼(4)、龍の眠り(8)、龍鱗(4)
原蛇:魔力1(護符) 呪文:深淵閉鎖(強度/5)
・装備:皮服、短剣、中槍
・所持金:銀貨100枚
・縁故:護符(黒剣1、原蛇1)、猫(5)、兄弟子(3)、中槍(1)
・運命:[56]追放、[71]友なる動物/猫(運命[40]魔法で作られたもの))
解説:魔道に詳しいものであればゲティアが青龍の魔道師であることに驚くだろう。彼は他の青龍の魔道師のように、ぎすぎすしているわけでもなければ尊大でもない。多少無愛想ではあるものの、穏やかで落ちついた雰囲気の人物なのだ。
ゲティアは小さい頃は頭の悪い子だと思われていた。なにをやらせても集中できず、周りからはぼんやりとした子だと言われていた。たまたま旅の魔道師に才を見出されなければ、きっと今ごろはどこかの貴族の召使いにでもなっていたことだろう。しかし、実のところゲティアは頭が悪いわけではなかった。ただ単に、ゲティアにはさまざまなことが不思議だったのだ、人々が信じているさまざまなことが。
青龍座の魔道を選んだのは、それが真理を追究する星座だと聞いたからである。程なく、師や同門が不満や不平の塊の俗物である事を知り、失望することになるのだが。彼らが僭称する真理とは、ただ単に誰も聞いてくれない異端であるというだけのことであったのだ。龍王を見てゲティアのつぶやいた言葉は、いまや伝説となりつつある。
「あんなもの、ただのトカゲじゃないか」
そんなゲティアの態度は、周囲の不況を買い、彼は学院より追放同然の形で出て行く羽目となった。兄弟子が青龍の塔の長に「ゲティアは青龍座の塔にふさわしい真理への意思を持っていない」と密告したのだ。以来傭兵のようなことをして暮らしている。もっともそれをたいして気にしてもいないが。
ゲティアは、魔道の実験で生まれた一匹の猫を飼っている。単なる気まぐれで譲り受けたのだが、この猫を飼うようになってから周りから「やさしくなった」と言われ、そういうのも悪くない、と思っている。
ゲティアの夢歩き
青の指輪
正しき知識。我はこれにこそ命を捧げよう。
師匠の事を思い出すといつも思う
くだらない奴だった、と
真理を追究する、と師は言ったはずだった
だからついていく気にもなった
なのになぜ、師は
龍の力を求めるとか
龍の知識を手にいれるとか
そんなくだらないことにしか興味がないんだろう
なぜ師匠は
他の星座の魔道師たちの悪口を
あんなにうれしそうに話すんだろう
いつか気がついた
師匠は真理が知りたいんじゃなくて
真理を口にすることで劣等感をなぐさめているんだと
召還した龍の前で
炎に焼かれながら師は言った
「素晴らしい力だ。これこそ、私が求めていた真理!」
死にゆく師を見ながら言ったものだった
「あんなもの、ただのトカゲじゃないか」
その後部屋に戻ると
猫がトカゲの尻尾とじゃれていた
青の指輪
正しき知識。我はこれにこそ命を捧げよう